2016/04/24

スマートフォンアプリは、スマートフォン普及によって次々と生み出されてきています。
コンテンツも、ゲームや便利ツールなど様々なものがあります。
スマートフォンにはアプリが欠かせないといっても、もはや過言ではありません。
ですが、開発サイドの私個人としては、あまりスマホアプリは好きではありません。。。
その理由として、以下のような事が考えられます。
- 各プラットフォーム向けそれぞれに開発することによるコストの増大、技術者も不足しているので人員調達が難しい。
- OS のバージョンアップなど1年単位で常に対応していく必要がある。
- 年間で開発、リリースの為の固定費がかかる。
などなど。
スマートフォンアプリは、世の中全てのスマートフォンユーザーに使ってもらうには個人レベルではお気軽に開発できるものではないのかなって思ってます。
(中身とやる気次第と言われればそれまでですが笑)
私は作りたいものがあっても、この煩雑さが受け入れられず、アプリ開発は敬遠してきたように思います。
そんな事を思っている最中、Google社がマテリアルデザインという概念を提唱した訳ですが、その狙いを自分なりに考察してみました。
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現在のプラットフォーム事情
スマートフォンや、アップルウォッチなどのウェアラブルデバイス。
身近にあるいろいろな機器でインターネットが出来るようになりました。
Apple社は、車載型デバイス CarPlayを発表する等、既存の市場にも次々とIT化の波が押し寄せています。
そんな昨今ですが、パソコンという端末の優先度は着実に下がってきていると言えます。
パソコンでしか出来ないことはパソコンで行い、それ以外はスマートフォンで行う。
これが現在のスタンダードではないかと思っております。
これからはモバイルファーストの時代
ITに携わるものとして、最近よく耳にするのは、コンテンツファースト、モバイルファーストという考え方です。
言葉通りの意味で、平たく言うとパソコンから見られる事を意識するのではなく、スマートフォンやタブレットで利用されることを意識しましょう、ということです。
従来、パソコンの画面いっぱいに整然とコンテンツを並べて、一画面の情報量を増やすのがセオリーだったように思いますが、スマートフォンではそういう訳にはいきません。
そのため、パソコンよりもはるかに小さい画面で操作性や見易さを担保するために、内容重視で余計なものを削り、無駄な文言を書かずにアイコンで表現したりといった工夫が必要になってきます。
この考え方を取り入れて、世の中のスタンダードにしようというのがGoogleの狙いではないかな、と思っています。
私はこの流れで、アプリという文化が『アプリでしか出来ないこと』に限定され、ブラウザを使ってアプリのようなUIを備えたWebサービスが主流になっていくことを期待しています。
スマートフォンに最適化するためにアプリをわざわざ同じものを何個も作るのは、面白くないですしね。
ITの当たり前が変わっていく背景には、人類全体のITリテラシー向上が余儀なくされる訳で、時間は当然かかるのですが1、2年のうちにブラウザでいろいろなことができるようになってるかもしれませんね。
これからのWebサービス開発に必要だと思う考え方
私が運営しているWisdomCodeでも今開発中のサービスは、アプリではなくWebサービスです。
本来はアプリとして開発するのが正しいものの、サービスの都合上、その場ですぐ使いたいものなので、インストールや個人情報の登録が必要なアプリ開発は辞めました。
アプリでしか出来ない技術を回避するために、多少の不便はあるのですが、そのうち時代が追いつくだろうということで今後進化して便利になっていく予定です。
今回開発しているサービスでは位置情報とLINEを利用するので、Webサービスにも関わらずパソコンでの利用を想定しないものと位置付けています。
その理由は先述の通りになります。
今のWebサービス開発に必要なものは、
- シンプルでわかりやすい。
- 目的を明確にして多機能にしない。
- 必要な時にだけ使える仕組みにする。
- 個人情報を必要としない。
という考え方を大事にしてます。
スマホアプリは『お、これ便利だな。いつか使おう』と思って入れて、後から『このアプリなんだっけ?』というのは私的にはよくあります笑
そして無駄に容量食ってたりします。。
なので、必要な時にすぐ使えて、使ったらほっといていい、というのはアプリが普及しきった今、求められてる要件なのではないかなとおもっています。
スマホアプリは日常よく使うものに留めて、あとは使いたい時に必要な分だけサービスを受けられる
そんな世の中になっていくことを期待します。